提携幼稚園・保育園

どんな施設?
提携幼稚園や保育所は、病院などの職場と文字通り提携を結んでいる施設。看護師が育児と仕事を両立をさせやすいよう、病院側がとる対策のひとつです。
そもそも幼稚園は保育所とは異なっています。保育所が厚生労働省の管轄であるのに対し、幼稚園は文部科学省の管轄内。幼稚園では3歳から小学校入学前の6歳までの子どもを預かります。通常、幼稚園での預かり時間は朝9時から14時までですが、近年は働くママが増加したことから、多くの幼稚園で時間外に対応する早朝保育や預かり保育を行っています。病院の提携であれば、なおさら預かり時間の融通がききやすくなっているのが特徴です。提携保育所は、時間は通常の保育所と同様に乳児から小学校前の6歳までを預かってもらえます。病院の提携なので、24時間保育に対応している場合もあるようです。
また数は少ないですが、児童保育を行っている場合は、小学生でも預かってもらえるケースもあります。
もし入職した病院に院内保育施設がなくても、提携の幼稚園や保育室がないかを確認してください。好条件で利用できることが多いですよ。
メリット
まず一番のメリットは、病院と提携しているため、看護師の仕事に理解があること。24時間保育を行っている保育所があるのはもちろん、残業でお迎え時間が遅れたり、急に預かり保育をお願いしても、あまり嫌な顔をされることはないでしょう。また、料金が安い場合も多く、これも嬉しい条件。ただし、これは施設側や病院の補助にもよることなので、事前に確認しておくことが大切です。
提携の幼稚園や保育所は、病院の近くにあることがほとんど。子どもと一緒に出勤・退勤が同時にできるのでママは助かります。朝夕の忙しい時間を有効に使えて、通勤時のストレスが少なくて済みますね。
デメリット
基本的に保育園は両親が働いている場合に子どもを預け、幼稚園はママが働いていなくても預けられます。提携幼稚園はあくまで提携なので、ママの中には専業主婦の方もいるでしょう。忙しいママさん看護師は「働きながら子育てって大変。子どもがかわいそう」という目を向けられることもあるようです。中には理解されず「つきあいがわるい」と言われてしまうこともあるそうです。そういったママさん同士の付き合いが面倒というのは、デメリットのひとつでしょうね。
また、同僚看護師の子どもが同じ園に通うことも多いので、子どもたちの間にトラブルがあったときも困りもの。子ども同士、ママ同士の付き合いが、それぞれに影響を与える可能性があるので気を付けましょう。